医療視察 訪問場所について
1) 村の助産師の役割と聖なるお産
バリ島では、シバ神(ヒンズー教)が一番大切なものとされ、魂をあの世へ送り届ける役割を担っています。そのための宗教的儀式に従って生きているのがバリ人です。出産の場合は、例えば、男性は生まれてくるまで火を焚き祈り、出産直後は、胎盤を家の土に埋めます。この儀式は、胎盤には2つの魂があり、1つは人間として生まれ、もう1つは守り神になります。そのため、ご主人がその守り神を家に埋めるのです。また、妊婦は胎盤に花を入れ、守り神に捧げるという儀式があるそうです。
視察内容は、参加者が出揃った時点で、どのようにするか交渉します。
当日の現場見学が難しければ、肖像権の範囲内で動画・写真をみたり、立ち合った助産師の話しを聞いたりということになります。インドネシアの合計特殊出生率は2.27ですが、バリ島では、その中でも出生率が高く、宗教的な理由から、特に自然分娩が多いと言われています。こうした自然分娩のため、町中には開業助産院が非常に多いと聞いています。医療行為はできませんが、検診や相談にも多くの人が訪れるそうです。助産院の多くは、日中は病院の勤務で、帰宅後、夜に助産院を開いています。
2) スリアウサダ病院・産科棟
スリアグループの中のひとつの総合病院で、デンパサールにあります。
そこの産科棟を訪問します。月に50~60名の出産を受けています。 総合で99床+VIP用25床となります。
(他には、デング熱・腸チフス・気管支炎も対応)
また、開業助産院では出来ない、帝王切開が多く行われています。
自然分娩は1泊2日、帝王切開は2泊3日の在院です。
3) 過疎地の移動婦人検診バス
ロータリー財団のマッチンググラント寄付により、婦人検診バスを過疎地の移動に使用してます。女医、薬剤師、助手、Administratorがバスに乗り込みWomen's Health Mobile Clinicとして活躍してます。