オーストラリア・ゴールドコースト
高齢者福祉施設と在宅医療視察

認知症レスパイトケア・プライマリーケア・訪問看護・NPの役割
 
 
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「オーストラリアの高齢者福祉・医療に学ぶ 」

日本では,認知症の発症予防や進行鈍化の取り組みに加え、高論者の健康寿命の延長や退職時期の延長、介護者を支援し高齢者だけでなく全世代がいきいきと 活躍できる社会の実現が課題となっています。また遠隔医療を普及させ、国際化が進む高齢社会における高齢者医療にどのように活用していくかは、今後の課 題です。世界的に認知症予防や進行鈍化の取り組みが求められているなか、2019年9月15日現在、日本の高齢化率は過去最高の28.4%となり、世界で最も 高いと言われています。認知症スクリーニング検査や介護には、国や文化による独自性があることが知られており、本視察の目的はオーストラリアの関係施設 の視察ならびに専門家からのレクチャーを通して、システムや認知症医療・福祉に関する示唆を得ることであります。 また日本では、CNS(Certified Nurse Specialist)教育は20年近い歴史を持ちますが、 NP(Nurse Practitioner) 教育制度が発足したのは2015年であ ります。それ故、日本の看護職はNPの役割、意義を十分には理解しておらず、NP教育に必要な情報が不足しています。その一方で、日本では高齢化社会の進 展に加え、今後は通院によるがん療養者の増加、在宅での看取りの増加が予想され、それに向けて医療システムが在宅を基盤とする方向で再編される見込みで あります。 これに伴い、日本においても在宅療養者向けの NPの必要性が高まる可能性があると考えられ、特に地方においては、近い将来、医療過疎地域が 拡大することが懸念されており、大学など教育機関として新たにこのような社会に適したNP教育に取り組むことの是非を早急に検討する時機にあります。 本視察は上記のような背景の下、地方における在宅療養者向けの NP 養成の意義を自ら確認し、以って関連する地方の医療専門職や行政機関とのNP 活用の検討の根拠にするため、オーストラリアにおける主としてFamily NP の活動実態や果たしている役割及びそれに至る教育内容や方法を把握するこ とを目的とします。